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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第5章 4月4日
寛都の目線モニターが彼の伊達眼鏡に仕込まれているのだが、
先ほどから美海のくるくる動く輝いた瞳とふっくらとした唇を忙しなく往復し、
詰まったように唾を飲み込む音まで拾っていた。
あ〜、さすがに寛都がheavenに侵されることはないか…
もどかしい二人を見るのももどかしく、モニターをエーゲ海に変える。
碧い海と白い建物、白い砂浜を背景に走ろうと、
3Dグラスとイヤホンを装着した。
美しい海…
美海のような娘に、
ばったり出会えたら…
美海自体が好きなのではないが、
寛都と美海を見て、俺は出来ない恋愛を疑似体験していた。