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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第5章 4月4日
「何だよ、それ。」
彼女無しの一人がリーダー格に尋ねる。
「だから、いいものだって…」
「お前が言うからには、どうせエロいもんなんだろ?」
「まあな。催淫剤…媚薬らしいぜ?」
「なんだよそれ。」
辛うじて音声マイクが拾った彼らの会話。
heavenじゃないか?
やはり嫌な予感が当たっただろう。
寛都が近づいて、リーダー格の持っているものを映し出してくれないかと焦る。
「親父が引き出しに沢山持っていたんだ。」
「エロ親父だな。」
「いや、医者だからな。俺の親父。
普通なら病院に保管すべき薬を自宅の金庫にしまってるなんておかしいからさ、
気になって見張ってたんだ。」