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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第5章 4月4日
バーテンダーは快く返事してくれ後ろを向いて、自分の陰でシェイカーに原料を入れていく。
シェイクした後、シェイカーを高く翳してピンクの滝を見せてくれた。
あの老人の未来…
それがグラスに満たされるのを穏やかな気持ちで眺めていた。
「いただきます。」
チェイサーで口内を漱ぎ、グラスをバーテンダーに掲げて挨拶してから、4つの味の混ざる『未来』を味わった。
老人と話す前は、少しダンスしてカジノでも遊ぼうと考えていたが、
深い話題と美味しい料理に頭もお腹も満腹で、
飲み干したグラスをバーテンダーにスッと差し出して社交界を後にした。