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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第5章 4月4日
社交界の出入口はそのままエレベーターの入口で、エントランスホールのスタッフに会釈してエレベーターに乗り込む。
降りれば、自分の居住区までの直結の通路が開き、自室に戻った。
「ベッド。」
それだけ言えば整えられたベッドが滑り出てきて、そのままダイブした。
選民が、しかも無職者が、人生の階級で一番下の幽閉された人種であるという発想…
老人は、精子提供の義務が果たせなくなってからの偏った思考だと話したが、
逆転の発想、
確かにその通りだと思った。
スケジューリングすれば、何処にでも出掛けられ、仕事に時間を取られず、好きなものを食べ、好きなことを出来る…と考えていた。