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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第6章 4月5日
さて管理対象者全員がheavenに関わっていて、誰を優先させるか迷うところだが、
順番に親父の観察をすることにした。
まあ、親父というよりは、御幸の行方と言うべきか…
2日も経って御幸は完全に家族に溶け込んでしまった。
子供たちも親父も何も気づかない。
そして、どうやって学んだのか、御幸らしさまで身に付けていた。
子供たちに声かけをして、支度が遅いとイライラしながらキッチンに向かい、
モバイル新聞をずらしてたまに覗く親父の視線を感じて、手でお尻の辺りを払う仕草をする。
親父はチェッと小さく舌打ちしながら、懲りずに払ったあと調理に戻っていく無防備な御幸の尻をいやらしく舐めるように眺めるのだ。