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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第6章 4月5日

何の変哲もない昼下がりの街並み、しかし、今まで見ようとしたことがなかった。
外界は所詮俺とは関係ないもの、景色か業務としての観察場所としか思っていなかったから。
子供というものはどうして真っ直ぐ歩けないのか、先程から何度もぶつかりそうになる。
左右にふらふらしたかと思えば、突然突拍子もない方向に走り出したり、急に止まったり。
集団で行動したことのない俺には理解できないことだが、今活動している彼らを、カメラを通してではあるが、リアルに中に混ざれることが新鮮だった。

