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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第6章 4月5日

ゲーム感覚で子供を避けながら、30分程走る。
『みゆきぃ〜』
みゆき?
カメラが拾う音に反応して辺りを見回すと、後ろの電柱にあるカメラが拾った音のようで、呼ばれた女の子が後ろを振り向いていた。
後ろから来る男子に呼び止められて、『みゆき』は振り返っている。
たまたま『みゆき』だったのだが、俺は彼女の側に寄った。
『みゆきもこの間のすげぇ車、見ただろう?』
『みゆき』に声を掛けた男子は数人のグループで歩いていた。
『うん。見たよ。』
『ほら、嘘じゃなかっただろう?』
男子は連れ立つ友達に話している。

