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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第6章 4月5日

みゆきが指差したのは、親父の家、子供を避けるのに夢中でぐるっと回り、元に戻っていたのだ。
『へぇ〜ピラミッドの救急車かぁ。隊員はカッコ良かった?』
『見えなかったの、車からおうちまで銀色のトンネルがくっついてたから…』
『ふうん、どうやらこいつの話は本当みたいだな。』
それで納得したのか子供たちはバラバラと散っていく。
やはり、御幸の所に『ドクター』が行ったのは事実のようだ。
俺の推測は正しかったのだ。
そして、抗菌チタンのドームで覆われたまま出発したのなら、抹殺や治療でなく搬送だ。
やはり御幸は『ドクター』送りになったのだろう。

