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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第6章 4月5日

たまたま、呼ばれた女の子が『みゆき』だっただけで、他愛もない子供の会話だ。
そう思って、元の道に戻ろうとした時だった。
『みゆき、どんな車だったんだよ?』
『形は救急車なんだけど、全部シルバーなの。』
友達はまだ疑っているのかみゆきに車の特徴まで聞いていた。
『へんっ…ただ救急車が銀色だっただけだろう?』
『違うよ。シルバーだよ。つるんとしてピカピカ光ってるの。』
『へぇ〜、すげぇなぁ。やっぱりピラミッドの車なんだろか。』
『わかんないけど、あそこのおうちの前に止まってて、すぐに出ていっちゃったわよ。』

