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第7章 4月6日

また、親父の家の近所をジョギングするが、午前中ということもあって特にこれといった収穫はなかった。

ランチの後、見学の準備をした。

前に生産部を見学に行ったのは、確か12歳のころ、教育カリキュラムの一環で訪れて以来だ。

４月に入ってから外出が多いな。
自分でスケジューリングしているのだが、今までの何十倍近いペースだ。

早速ブレスレットを確認していると、自動ドアが開く。

そしてエレベーターに乗り込んだ。

かなりの長い時間、閉鎖的な筒に入る。

物静かな動きに作動しているのか不安になり、閉じ込められている気分になった。

ﾎﾟｰﾝ…

柔らかい音と共に、ドアが開き、生産部の入口前に到着した。

ドアが開き、滅菌シャワーと無菌検査があり、宇宙服のような防菌スーツを被せられる。

もちろん無人で機械が全て着せてくれる。

厳重な措置だが、ピラミッドの人間の食の源となる重要な部署だから当たり前だろう。