この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第7章 4月6日
椅子に座り、仔犬を膝に乗せ、哺乳瓶でミルクをあげる。
チュウチュウと吸い付き無防備な背中や頭を撫でる。
温かく柔らかい、その感触に和まされる。手袋が薄く、ほぼ素手で触るのと変わらないらしい。
ミルクを飲み終えないうちにうとうとし始めて眠ってしまう。
飼育員の女性が上手に抱き上げて元の場所に戻した。
「今なら、ちょうど生まれたばかりのライオンの赤ちゃんがいますよ。」
「じゃあライオンで…、
ちなみに、人間は無人で飼育されるのに、何故、動物に人の手をかけるんですか?」