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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第7章 4月6日
やはりそうだ。
死を伸ばすこと、生の運命を操作することは可能になったが、
未だしても、命そのものを造り出す、死を止めることは出来ないのだ。
俺はそれだけがわかると、この見学ブースを離れた。
またしばらくカートに乗って進む。
精製される食物を見ても、何か虚しいだけだった。
このまま工場が続くだけ…
最後までスピードを上げて通り過ぎようとしていた時だった。
奇妙な精製物に思わず目を見張った。
それは人間の体の部位を精製するスペースだった。