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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第7章 4月6日
思わず見学ボタンを連打してカートを降りる。
指、耳、目、口、手足や内臓が部位ごとに完成形で液体の入ったビンのようなものに詰められている。
そして液体の中を気泡が上がり、それで鮮度が保たれているのか、今にも動き出しそうだった。
ここには説明用モバイルがない。
薄気味悪いが陳列ケースに並んだ商品のような部位を見ていく。
すると、ガラスとの境目の壁にボタンらしきものがあるので押してみた。
【係員ガ参リマスノデ、コノママ、オ待チクダサイ。】
機械音のアナウンスが入るので待つことにした。