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第7章 4月6日

｢では、どんなに科学や技術が進歩しても、命を造り出すことは出来ないってことですか？｣

｢そうですね、それは神の領域だと私は思います。｣

科学者のような彼の口から、神という言葉が出ることが、どこか不自然に感じた。

｢じゃあ、逆に、部位精製の遺伝子の核はどうやって手に入れているんですか？｣

｢生産部の職員、存命ドナー提供者、臨死ドナー提供者から収集しています。
収集した細胞の部位にしか精製出来ないのでね。
存命中の人から、内臓や目の遺伝子を収集するのは不可能ですから。｣

｢ああ…｣

｢ちなみにドナーも募っていますよ？｣

｢申し訳ないですが、そちらも遠慮させてください。｣