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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第7章 4月6日
後は疑問点は浮かばず、そして、液体に浸かる瓶詰めの人の体の一部分の陳列は、どうしても不気味で、俺は彼に説明のお礼をして、またカートに乗り込んだ。
そこから先は、特に興味を惹かれる場所もなく、スピードを上げて、ざっと見学した。
人口増加プロジェクト…
ピラミッドへの幽閉…
精製された食物…
やはりどこか歪んでいる。そこに、誰かの恣意性を感じる。
目に見えるヒエラルキーは存在しないし、完全分業と家族概念の消失から、世代の継承も難しい中で、
表面上の支配者はいない。
だが、誰かが、自分の為に、この世界を造り出したとしか思えないのだ。
誰が、何のために…
それは御幸失踪の謎と同じ疑問符にたどり着いたのだ。