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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
新年度になり1週間が経つ。学習スケジュールは学年という概念なく行われてきたが、やはり世の中の、いや、一般人の生活スタイルに合わせて、4月から新しい1年が始まるような気がする。
修士課程を終えて、一般人なら社会人になったばかりというわけだが、
今までより濃厚な1週間だったと思う。
朝食を終えて、順番と決めた寛都の観察をする。
このところ、ぐっすり眠れているし、夢見も悪くない。
親父と御幸の事件の日以来、目立った事件は起きていないということだろうか。
寛都と美海は相変わらず駅で偶然の鉢合わせをして、いつものように登校している。