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第8章 4月7日

｢いいえ、いや、はいになるのかもしれません。
あのお方は新しい友人とお話されるのを楽しみにして、毎日来ていらっしゃいました。

ところが、昨日と一昨日、貴方も、そしてあのお方がまだ友人になっていない新しいお客様もみえませんでした。

あのお方は、『もう全員と友人になれたということかな。』
そうおっしゃって『未来』を飲んで帰られました。

塩味の『未来』を、反射の味を味わうことなく。

そして、『新しい友人になる人が現れるのを待とう。』とおっしゃって此処を去られました。

つまり、此処に出入りする新しいお客様が現れるようになるまで来ないという意味なのかもしれません。

あのお方が友人探しをされ始めて、２日続けて新しい友人が現れないこと、新しい友人となるお客様もいらっしゃらないことはなかったのです。

更には、以前に友人になったお客様全てが、どなたもあのお方に挨拶することなく２日間を終えました。
しばらくがどのくらいかわかりませんが、しばらくお見えになることがないということだと思います。｣