この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
「そんな…」
「はい、来ないとはおっしゃいませんでしたが、そうだと思います。」
毎日来ていると言っていたから、此処に来れば簡単に当たり前のように会えると思っていた。
人との出会いはそんなに簡単なことではなかったのだ。
「あの、『未来』はどうなるのですか?」
「条件付きで封印というか解禁です。あのお方を思い、カクテルの名前を覚えていてオーダーするお客様がいらしたら、お出ししてよいと…
お作りしましょうか。」
「あの人の連絡先はわかりますか?
もしくはオーダーするとそれが伝わるとか…」
「いいえ、そういうことにはなっていません。連絡先も存じあげておりません。」