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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
威圧的ではない、なのに王の風格を感じる雰囲気を纏った男。
小首を傾げて初対面であることを確認してきたが、
もちろん初対面なのに、どこか遠く、遥か昔に、この男と会ったことがあるような気がした。
そして相手もそう感じるから小首を傾げているのだ。
「君も混ざる?」
思考に囚われている俺に王が話しかけてきた。
人が避けて混ざらざるを得ない状況下にあった。
「じゃあ。」
何故か、この男に負けたくない。そう思った。
深層下にある『こいつをどこかで知っている。』という意識がそうさせた。