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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
回っていた玉のスピードが落ちていく。皆まちまちの数字にベットしたから数字の当たりがなければ、色だけになる。
皆の所持金は不明だが、一万単位でベットしていた。
カラカラと回っていた玉がゆっくりになり、どの目に止まるか行く末を見守る。
カチンと枠に弾かれて跳ね、1つの目に入り、盤が回っても動かなくなった。
王のヒットだ。
皆が王を見ていた。
だが、王はまだ注意深く玉の行く末を眺めていた。
カラン…カラン…カラン…
止まっていた玉が回転の加減で動き出す。
そして色違いの俺の数字に止まる。
色すら外した者は全部没収、色が同じ者が1割残せて、俺はそのまま次に繰り越しだ。