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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第8章 4月7日
プールの金が理郷に支払われ、今回収されたばかりのリアルも一部支払いに充てられた。
ミキ以外は同色なので1割手元に残ったが、ミキは全て回収された。
「ミキ、降りたらどうだ。」
「いやだ。」
そう言ってミキはリアルを1枚ベットする。
手持ちがあるうちなら降りることが出来るのに、ミキはそれをしなかった。
理郷はそのまま20万をベット、他のメンバーも少なめのベットだった。
そして俺は、回収されなかった1割だけをベットした。
ミキが玉を投げ入れる。
「じゃあ、ミキに質問だ。何故、無謀な賭けをする?」
ミキは震えながら答えた。
「ここが楽しいから、借金になっても、本当のリアルがなくなる訳じゃないし、無くても元々生きていけるんだから、楽しまなきゃ。」