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第9章 4月8日

淡々とした文章に深雪らしさを感じた。
俺の子供を育てたい。
その目標に向けてひたむきに努力するが、俺にしつこくまとわりつく気がないということが文面から窺えた。


｢父親…か…｣

何となく声に出して言った。

結婚して毎日生活していれば、その実感は湧くのだろうか。

鼻の下を伸ばしていた親父を思い出す。

かといって、深雪に会う、子供を見せてもらいたいという願望はなかったのだ。

嫌がってた本当の御幸は、妊娠していたらどんな反応を示したのだろうか…