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第4章 4月3日

入ってきた壁に近づくと扉が開く。
俺は振り向かずに『ドクター』を後にした。

エレベーターに乗り居住区に戻る。
白い筒に入り、どれだけ移動しているのかすらわからない。

深雪の身体や仕草、声を思い出す。

薔薇の医師…

そして、俺は初めて父親であることを自覚した。


予想外の検診内容に疲れを覚え、自室に戻るとベッドを出して眠った。