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第7章 ラガーマンかいと(45)③

「全部あやなのものなら、行動で証拠見せてや」



　ワタシは、ダンナにすら言ったことがないような我儘を言って、かいとを困らせてしまったわ。
　かいとはゆっくり身体を離すと、困った顔でワタシの顔を覗き込んだの。


　横顔のEラインが整った、男臭い顔。
　神取忍似の女ガチムチな嫁がいる、かいと…。


　かいとは頭を掻いてたわ。


「嫁と別れろってことかぁ…。
　せやなぁ…。
　俺にはまだ責任があるからなあ…。
　せめて娘が院を卒業するまでは、このままの関係じゃあかん？」



　かいとはワタシの顎を掴んで、「ん？」ってまた顔を覗き込んできたわ。



「卒業っていつなん？」



　そのかいとの指を握って、自分の頬にくっつけたの。
　汗でベトベトの、大きくてゴツイ手。
　ワタシを何度もイカせた手…。