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第4章 ラガーマンかいと(45)②

　チンコマンコから不倫関係に発展するまでに、時間はさほど掛からなかった。


　いつの間にかワタシたちは、
　毎週のように会ってホテルに行くだけでなく、
　食事や映画なんかのフツーのデートまでするようになっていたわ。
　そんな関係が3ヶ月くらい続いたの。


「あかん。
　あやな、かいとさんに、セフレ以上の感情持っちゃってる。
　かいとさんとは、お互い家庭優先って約束やったから。
　迷惑なったらあかんから、もう会わんとこ…」



　デートの終わりに、
　ワタシは泣きながらかいとに別れを切り出したわ。



　けれど、かいとは頷かなかったわ。
　


「仮にいつか迷惑なことになっても構わんから、
　それでもあやなちゃんに会いたいって、
　俺が言うたら…？」




　ワタシは完全に、心をかいとに持って行かれてしまったわ。



　欲求不満解消のつもりで初めた火遊びだったのに。
　まさかこのワタシが不倫に走るなんてね…。




　冷静に考えたら、
　ダンナを裏切って欲望のままに
　他所のオッサンに抱かれてる
　クズな自分が嫌だったわ。



　ダンナの前では、
　ダンナ以外には抱かれたことのない
　生娘を演じてるのに、
　昼間はダンナより年上のガチムチオッサンの膝の上で「好き好き」って言いながら腰を振ってるんだから…。