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小さな灯りを消さないで…
第1章 500円の命
「お母さんは?」
「ちょっと、いいかな?」

知らない女の人。

「お母さんは、ちょっと出掛けてるの。」
「…。」
「どうして、ここにいるのかわかる?」
「ううん。わかんない。お兄ちゃん?」
「いるよ。俺もビックリしたぞ。お前が、いきなり階段転げ落ちて、間に合わなかった。すまん。」

だから、アチコチ痛いのか…

「ね、身体の痣とかなんだけど…」
「…。」
「すいません。もう少し後にしてくれますか?意識戻ったばかりなので…」

優しく喋ってる白衣の男の人が、お医者さんか。

「いいよ。もう嘘つかなくても。我慢してたもんな…。お前…」

お兄ちゃんが、そう言った瞬間、なにかが弾けて涙が出てきた。

難しい事は、わからないけど、お母さんは悪い事をして、いま、お巡りさんのとこにいると、お兄ちゃん達が言ってた。

「会えるの?」
「んー、どうだろ?会いたい?」

お兄ちゃんは、優しく髪を触ってた。

「わかんない。」

それから、私の傷が治って、退院するまでお兄ちゃん毎日お見舞いに来てくれたけど、お母さんは来なかった。

退院して聞かされたのは、お母さんには当分会えない事と、私が児童養護施設に行く事だった。
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