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小さな灯りを消さないで…
第1章 500円の命

女の子が、ベランダに放り出されて2時間が過ぎた時、やっと隣の窓が開き、母親から入れと言う声が聞こえ、ベランダは静かになったのを機に、風呂に入り布団に潜り込んだ。
翌朝、玄関をもの凄い勢いで叩く緒とで目が覚めた俺は、玄関を開けて驚いた!
「…。」
隣の母親と女の子。母親は、もの凄い真っ赤な顔をして、空になったペットボトルを俺に突きつけた。
「これ!!あんただろ!!」
「…。」
「勝手な事をするな!」
「いや…でも…」
目線を女の子に移すと、両頬が赤黒くなっていて…
「お兄ちゃん!!お母さん悪くないの!悪いのは、香織だから!!」
そう言った香織ちゃんの両手は、固く握られていた。おそらく、母親からそう言えと言われたのかも知れない。
「…。」
「いい?2度とこんな真似しないで!行くよ!香織!!」
香織ちゃんは、身体を強張らせていたが、母親に手を引っ張られ家に入っていった。
「親父が居なくて良かった。」
俺の親父は、昔気質で喧嘩っぱやいからな。
隣の部屋からは、時々母親の声がするが香織ちゃんという女の子の声は聞こえてこない。
翌朝、玄関をもの凄い勢いで叩く緒とで目が覚めた俺は、玄関を開けて驚いた!
「…。」
隣の母親と女の子。母親は、もの凄い真っ赤な顔をして、空になったペットボトルを俺に突きつけた。
「これ!!あんただろ!!」
「…。」
「勝手な事をするな!」
「いや…でも…」
目線を女の子に移すと、両頬が赤黒くなっていて…
「お兄ちゃん!!お母さん悪くないの!悪いのは、香織だから!!」
そう言った香織ちゃんの両手は、固く握られていた。おそらく、母親からそう言えと言われたのかも知れない。
「…。」
「いい?2度とこんな真似しないで!行くよ!香織!!」
香織ちゃんは、身体を強張らせていたが、母親に手を引っ張られ家に入っていった。
「親父が居なくて良かった。」
俺の親父は、昔気質で喧嘩っぱやいからな。
隣の部屋からは、時々母親の声がするが香織ちゃんという女の子の声は聞こえてこない。

