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小さな灯りを消さないで…
第1章 500円の命

香織ちゃん、ぎこちない笑い方をして俺を見た。
『っ?!あれ?腕にあんな痣あったか?』
見ると香織ちゃんの左腕に真っ赤な痣があった。
「そこ、どうしたの?痛いなら…」
湿布を貼ってあげようとしたが…
「転んだの。昼間…。」
顔を俯かして言った。
嘘…か。
「お兄ちゃん?今、何時ですか?」
壁の時計を見ながら、
「ん?9時30分」
と答える。いつの間にか、隣からは声がしなくなっていた。
「おうち帰らないの?お母さん…」
「まだ…帰れないから。お母さん、2時間したら帰っておいでって。」
「…。」
『って、おい!!自分の子供、なに外に…。じゃ、さっきの声って…』
窓を静かに開け、ベランダから身体をめーいっぱい伸ばし、様子を伺うと…
『なに、やってんだよ!!』
男を連れ込んで、してました。
「いつも…だから。」
香織ちゃん、ジュースを飲みながら言った。
「お父さん?」
「違う。香織のお父さん、もぉお空だよ。」
「お母さんの好きな人?」
「んー、わかんないっ!」
「でも、お迎え来た時は、優しいよ。お母さん。」
話を聞くと、香織ちゃん、週に何回か近くの公園で母親が迎えに来るまで、ジッと遊具に隠れてるんだとか…。
『っ?!あれ?腕にあんな痣あったか?』
見ると香織ちゃんの左腕に真っ赤な痣があった。
「そこ、どうしたの?痛いなら…」
湿布を貼ってあげようとしたが…
「転んだの。昼間…。」
顔を俯かして言った。
嘘…か。
「お兄ちゃん?今、何時ですか?」
壁の時計を見ながら、
「ん?9時30分」
と答える。いつの間にか、隣からは声がしなくなっていた。
「おうち帰らないの?お母さん…」
「まだ…帰れないから。お母さん、2時間したら帰っておいでって。」
「…。」
『って、おい!!自分の子供、なに外に…。じゃ、さっきの声って…』
窓を静かに開け、ベランダから身体をめーいっぱい伸ばし、様子を伺うと…
『なに、やってんだよ!!』
男を連れ込んで、してました。
「いつも…だから。」
香織ちゃん、ジュースを飲みながら言った。
「お父さん?」
「違う。香織のお父さん、もぉお空だよ。」
「お母さんの好きな人?」
「んー、わかんないっ!」
「でも、お迎え来た時は、優しいよ。お母さん。」
話を聞くと、香織ちゃん、週に何回か近くの公園で母親が迎えに来るまで、ジッと遊具に隠れてるんだとか…。

