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小さな灯りを消さないで…
第1章 500円の命

「あり得ん。」
「んー、あり得んってなーに?」
「…。何時に家出されたの?」
「んと…動物のテレビ始まったばっかだから…」
「動物いっぱい夢いっぱい?」
俺は、たまにしか見ないが、確か…
「8時か…。」
「たぶん?」
香織ちゃんのお腹が、グゥーッと鳴り、俺のも吊られて二人で笑った。
「冷凍食品しかないけど、大丈夫?」
「はい!大好きです。」
「…。」
普段どんなのを食べてるのかは知らないが、冷凍のピラフを食べたり、買い置きのお菓子を食べながら、後援に戻る時間までテレビを見ていた。
「大丈夫だよ。今、居ないから!!」
「はい。」
辺りに人が居ないのを確かめて、静かに部屋を出て公園まで送っていった。
「いい?おとなしくしてるんだよ?」
「うん。ありがとう、お兄ちゃん。」
心配ではあったが、鉢合わせないように遠回りして帰った。
部屋はさっきのままだったが、なんか急に寂しさが出て、実家に電話したら親父に怒られた。
2~3日立ったある日…
大学から帰ると玄関先に香織ちゃんが座ってた。
「あ、お兄ちゃん!」
「どうしたの?こんなとこに座って。暑いだろ?」
外は、かなり暑い。歩いて数分のバス停でも汗が吹き出す。
「んー、あり得んってなーに?」
「…。何時に家出されたの?」
「んと…動物のテレビ始まったばっかだから…」
「動物いっぱい夢いっぱい?」
俺は、たまにしか見ないが、確か…
「8時か…。」
「たぶん?」
香織ちゃんのお腹が、グゥーッと鳴り、俺のも吊られて二人で笑った。
「冷凍食品しかないけど、大丈夫?」
「はい!大好きです。」
「…。」
普段どんなのを食べてるのかは知らないが、冷凍のピラフを食べたり、買い置きのお菓子を食べながら、後援に戻る時間までテレビを見ていた。
「大丈夫だよ。今、居ないから!!」
「はい。」
辺りに人が居ないのを確かめて、静かに部屋を出て公園まで送っていった。
「いい?おとなしくしてるんだよ?」
「うん。ありがとう、お兄ちゃん。」
心配ではあったが、鉢合わせないように遠回りして帰った。
部屋はさっきのままだったが、なんか急に寂しさが出て、実家に電話したら親父に怒られた。
2~3日立ったある日…
大学から帰ると玄関先に香織ちゃんが座ってた。
「あ、お兄ちゃん!」
「どうしたの?こんなとこに座って。暑いだろ?」
外は、かなり暑い。歩いて数分のバス停でも汗が吹き出す。

