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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

だいたい一日の仕事が全部終わるのが家で教案を書き上げるAM3時。そこから二時間寝て朝五時に起きて……。これを平日の間繰り返して、週末までなんとかつないで、土曜日は一日寝て。日曜の間に頑張って、来週の450分の教案をどれぐらい作れるかで次のサイクルの睡眠時間が決まる……という。

前段のアン先生とアヴリルとのエピソードで「なんで彼女たちの気持ちに気づいてあげられないのよ><」と思われた読者の方もいるかもしれません。TVドラマや小説なら必ず気づくなり、気づかされるなりしますよね。でも現実はもっと味気ない。砂みたいな味しかしない。

そう、振り返ってみれば「いくらでも気づけるだろう、鈍感にも程がある!」なんです。自分でもそー思う。でも、ないんです、そんな余裕が。今を生きるのが精いっぱいのギリギリのスケジュールだったんです。

ブラック企業も真っ青の労働環境。続けられません、そんなの。
人生最大の逆境でした。

でも自分で自分を褒めてあげたい。1年は続けたから。

なんとか必死で前期を生き延びて、バケーションの間しっかり作戦を立て直した。
どう後期を生き延びるか。

しっかり日本語の勉強をして、遊びに行かずに毎日教案作りをして、時間の貯金を作った。
後期はその貯金でなんとかやり繰り。

それでも、そのままだと死ぬので、後期を終えた後、次の契約更新はしないで帰国しました。
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