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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
もちろん、天才はいます。
情熱と直感でガーッと書いてパッと出してポンと合格する人。そして、そういう人たちってばけっこうな数がいる。しかも目立つ。
でも、今迄にコンテストを受賞した人たちの全てがそうだとは思いません。思えない。
天才の派手な活躍に惑わされずに――このスケジューリング方法とはまた違った独自のやり方などであっても――頭を使って一生懸命考え、自分の潜在能力(長所)を最大限引き出せる方法を模索し、時間との闘いに勝利していった結果として受賞を勝ち取った人も、目立たないけど確実に一定数いるはずだと思えるのです。
料理の番組見てるとよくわかるのですが、手際よくやるためには手順が必要なんですよね。材料を全部テーブルに並べて、場合によっては煮た後のものも事前に準備しておく。炒めるのは絵になるのでリアルタイムで見せることが多い。そういうのも予め考えてある。
そうやってひとつずつテキパキと段階を進めていく。
必要なものを必要なだけ使って。無駄なく、迷いなく。たとえばオリーブオイルとかオリーブオイルとかオリーブオイルとかオリーブオイルなんかを使い切るだけ準備して、それで3分間のクッキング番組が出来上がる。