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第9章 コンテスト受賞作の作り方

ネットで作品を発表するとき、あるいはこのサイトなんかもそうですが、ネットで発表した作品をそのままコンテストにエントリーするようなとき、そして紙なら雑誌連載(この場合、プロの作家さんということになるのかな?)する場合、執筆中に「リアルタイムで反応が来る」わけで、そこに対するスタンスを決めておくというのは重要です。それも戦略のひとつ。

決めずにやると、人間だもの、どーしたって読者が喜んでくれる方に傾くし、人気が出ないなーと思ったら路線変更とか考えちゃう。

結果、コンセプトが無意味化する。

コンセプトが忘れ去られた作品は何がなんだかわかんない作品になる。目の前の読者さんは楽しー楽しーと喜んでくれてＰＶも上がるかもしれない。でも、最初に考えていた構想を貫いていたら得られたかもしれない評価はどこかへいってしまっている。

読者の反応を睨みつつ、同時にコンセプトをしっかり何度も確認して、リアルタイムのリアクションとコンセプトのミックスアップをしながら書いていけるのが理想ですし、それはおそらく、長い経験を積めば私にもあなたにも可能な領域だと考えています。実際にやってる作者さんたちはネットの書き手さんの中にゴロゴロいる。

作品読ませて頂いているとわかります「スゲーっ＠＠」ってなります。