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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
心を作る……?
全然意味が分からなかった。
今でもわからない。
自分には心がないのだろうか?
今でもわからない。
それとも、もう作れたのだろうか?
今でもわからない。
しかし、もうひとつの言葉はわかる。
今の私には「夢」はある。
あきらめられるうちに、何度もあきらめろという言葉通り、あきらめてはあきらめてはを繰り返した夢が。それは果てしなく続いて私を導いてくれている。
いろんな夢が、そのときそのとき、形を変えて。
小説家になるというのもそのうちのひとつだった。
将来また別の夢も持つのだろう。そして叶えたり、あきらめたり。
心が夢を作るのか、それとも夢が心を作るのか?
わからない。
だから、私は、いつもその夜の言葉を思い出すのだ。
「夢をあきらめてみろ」というスキルマスターの最後の教えを。
その謎を。