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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
これに対し、凌辱モノの場合はまた事情が変わります。
読者が男性であるのに対し、凌辱モノは女が主人公となります。
読者は主人公であるヒロインの屈辱と快感に感情移入しながら同調するか、竿役である男キャラに感情移入をしてヒロインを虐げる快感に酔う。
私は読者としては前者の読み方なのですが、後者のタイプの読者もいると思います。
そして、そーなると【共感】のポイントをキャラクターに置きづらくなる。
なので世界観をメインの【共感】に使います。
ファンタジーであれば、ファンタジーっぽさを強調できているか、ヒロインの装いであったり舞台であったり、起きる出来事であったり、ファンタジー世界独特のルールであったり、そうものが冒頭でちゃんと描けているかをチェックします。
『ビキニ勇者』では、ビキニアーマーの女勇者が、仲間のパーティである「忍者」「聖騎士」「バーバリアン」と共に悪の魔法使いのダンジョンに乗り込むシーンからスタートします。そこから女勇者vs悪の魔法使いの口上があり、ゴーレムの大軍とのバトル……仲間たちと女勇者がそれぞれのスキルを使って派手に活躍という流れです。
いかにもファンタジー(RPG寄り)という。
ファンタジーの世界観が好きな読者の【共感】を得ようという作戦ですね^^
また、この頃流行っていたスマホゲームの「シャドウバース」も少し意識して、遊んだことのある読者がニヤッとして【共感】できるような工夫もしました。
RPG寄りにするか、純ファンタジーにするかは判断の別れる所でしょう。この場合、エロラノベ読者は同じファンタジーでもどっちにより馴染みがあるかで決めています。すなわち、RPG寄りのほうが取りこぼす読者は少ないという判断です。