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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

▼「シコミ」と呼ぶ理由。
ブラック・マンデーをご存知だろうか?
詳しくは知らなくても、言葉ぐらいなら聞いたことがあるという方は多いはず。私もその一人だ。
ブラック・マンデー。黒い月曜日である。
1980年代。先進国は景気が良かった。日本では高度経済成長もいよいよクライマックスを迎えてバブバブーって感じだった。実業から虚業へ。
カネがカネを生む時代は虚しい。そんな社会でただ一人、愛ゆえに哀しみゆえに拳を振るう眉毛の太い変な男、じゃなかった胸に七つの傷を持つ男(キャラの通り名って大事ですね)が「ほあたあっ!」とか言って悪党どもを爆裂させるハチャメチャな時代。
アメリカさんもそのへんはもっとハチャメチャだったというのがよくわかる出鱈目なオープニングからこの映画はスタートする。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。そう呼ばれた実在の人物の回想録である。

