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第9章 コンテスト受賞作の作り方

前よりエスカレート。そしてもうひとつ、舞台が移り変わったことにも気づいていただきたい。これもエスカレーションのひとつだ。読者の把握する世界をどんどん広げてやる。こちらは波紋のように広がっていく感覚。

前述の荒木先生も、鏡先生も、紹介した著書の中で言葉は違うが似たような方法論を述べています。
世界を広げていく。物語が前進していくようにする。上昇と拡大とか。

また、今は説明のためにわかりやすく小波から大波へとしていきましたが、ボリュームのある話（ウルフ・オブ・ウォールストリートもそう）だったら、小→小→中→中→大→小→中→大なんて感じに並べてもいい。徐々に大きくなっていく感があればいい。慣れてきたら変則的なのをどんどん試せばいい。