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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

つまり、大事なのは「読後感」であって「オチ」ではないのだ。
オチは手段に過ぎない。

それなのに「オチ」を作らないと……となると、もうなにがなんだかわからないことになっていく。

和姦系エロラノベは、原則として「気持ち良い読み味」を好む読者が多い。
そして、一番見たいのはエッチシーンだ。

エッチシーンは基本爽やかに描かれる。だから、限界ギリギリまでエッチシーンを書いて最後の一行が「彼女たちを全員、幸せにしてやるんだと僕は誓った♪」とかそんなんでも、全然OKなのだ。

「読後感」が大事……つまりフィニッシュの「キレ」。

というわけで、私のプロットは「ツカミ」→「シコミ」→「キレ」で構成される。

初稿を書いている間は深く考えずに話を進めていく。そもそも企画やプロット段階でオチまで考えていたら時間をくってしまう。

書きながら、作品内の空気を執筆によって直に描写しながら、呼吸しながら、登場人物たちの内面や世界観の魅力を再発見しながら、考えるのが良い。何日も時間が使える。

プロット段階で「早く執筆にかからなきゃ……」と焦りながら無理やりひねり出したオチなどよりよっぽどマシなオチが思いつく(かもしれない^^;)

そして「大事なのは、読者にどんな気持ちになって読み終えてもらうか」

ここだけハッキリさせて考えていく。
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