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第9章 コンテスト受賞作の作り方

読後感が期待通りのものだと読者はリピートします。

だって満足させてもらったんだもん。当然また買おう、また読もうって気になっちゃうじゃん！

コンテストは読者のリピートというものを想定しにくいですが、あなたの作品の競合であるプロの作品は「読者のリピート」を得るための工夫を凝らした作品ばかりです。

二稿ではじっくりと時間をかけて何パターンもアイデアを出して検討してみてください。

ここに一番時間をかけるべきです。
ということはつまり、一番最後に取り掛かればよいということでもあります。


とはいえ、難しく考えすぎてはいけません。

「物凄いオチ」ではなくて「適切なキレ」があればそれで充分なのであって、まずはそれを探すことです。そして「適切なキレ」を一案獲得したら、その上で好きなだけ「物凄いオチ」を考えればいいのです。時間が切れるまで。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は実話（回想録）ですから、どうしても「奇想天外なオチ」というわけにはいかない作品です。

ですが、「適切なキレ」をもって物語は結末し、充分な満足感を与えてくれます。きちんと「見終わった」という気になれます。途中あんだけシコシコしてるのに^^;

まだご覧になられていなければ、是非♪