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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

私は真実が輝くモニターのその向こう側に夢中になった。
朝昼晩と、何故か食事が置かれている不思議な扉に背を向けて。
僕のリアルはここにある――
とにかく人と触れ合うのが楽しかった。
I君もそのうちの一人で、証券会社に勤務していて、お客さんの一人を破産させてしまったことから転職を考え、次のIT系の会社に就職が決まったので、それまでの間、ITの勉強でも……と思ってハマッてしまった口。
ゲームにハマッた経緯が似ていたため、仲良くなるのも早かった。
そんなこんなで彼とは色んなゲームを楽しく渡り歩いて来たのだが……やがて小説家を志した私は、知り合いに原稿を見てもらうことを思いつき、片っ端から(ゲームでの知り合い以外にも)声をかけ、そのうちの一人がI君というわけだ。

