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第9章 コンテスト受賞作の作り方

面白そうっす^^;

突拍子もない設定だったけれど、どうなるんだろうという興味を掻き立てられる。
アイデアがひとつだけになったので、その説明にきゅうきゅうとしなくてすむせいもあるのだろう、ストーリーの方が膨らんでいる感じだった。

これだ！　と思って即座に感想を書き、良い所とイマイチっぽい所を伝えた。

その上で、彼に宿題を出し、私はメールの最後に提案した。



「キックオフ・ミーティングをしましょう。直接顔を合わせて」



元々ただの編集ごっこだったら、私はそんなことは考えなかったはずだ。

しかし、作者の目標が「コンテストで優勝。そして本を出す」というのなら、担当編集者としては自分に出来る限りのあらゆることはするべきだ。

私は彼の味方であるという事を理解してもらうためにも。
途中で信頼関係が崩れないためにも。