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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
四、五年ぶりの新幹線に乗って、初めて降りる駅で少しだけまごついていると、彼から写メが届いた。
「これ、俺っす! 地下のサンマルクにいるっす!」
足を運べばそこにいた。
写真の通り、黒い皮ジャン。座っているのでよくはわからないが、窮屈そうに椅子に収まっている所からしてもかなり背は高いだろう。
シルバー系のジャラジャラをいっぱいブラ下げていて、私の友達にはあまりいないタイプ。
絶対、アホの子かバンドマンのどちらかだと思った。
しかし、彼はメールでもそうだが屈託がない話しやすそうな雰囲気で……そして実際に話しやすい男だった。
「ちぃーっす! 塾講師っす!」
私がテーブルに近寄り「君の名前は?」と尋ねると、そう言って明るく手を挙げて答えくれた。(なんで手を挙げたのか^^;)
「宿題見たよ」
すぐに打ち解けた私は、新幹線の中でじっくりと読んだ、彼が送ってくれていた宿題ついて話し始めた。