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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

読者は物語を通して知るだろう。

それは自分の中にも眠っている能力なのだと。



読者は物語を通して知るだろう。

何が正解で何があやまちか。
決めつけることは、思考を止めることは、自分の安らぎのためだったのだと。

絶望もなければ、生き生きとした毎日もない、安らぎに支配された世界。
そんな「異世界」の住人である自分に。



そして、彼ら、彼女たちもまた立ち上がる。

僕と共に、あるいは別のやり方で、何かを実現するために。
リアルに立ち向かう。


嘘の中から見つけ出した「真実」を知って。

こんなの読んでる場合じゃないと気づくことで。




主人公はひとつ、大きな嘘をついていた。






これは「エッセイ」などではない。

「技術書」でもなければ「実用書」でも「啓蒙書」でもない。まして、「指南書」などであるはずもない。






そう、










……僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ。【キレ】








《僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ 了》





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