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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第10章 あとがき

■あとがき

――胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない。


ジュディス・アン・ホーキンスの言葉だ。
残念なことに、彼女の生い立ちはあまりよく知られていない。

何故そのような信念持つようになったのか、どんな口ぶりでそれを言ったのか、何が彼女にそうだと確信させたのか。

ジュディスは看護師で、夫はアルコール依存症。不幸な結婚生活を送って四歳の娘を連れて家を出た。調べてわかるのはそれぐらいだ。

しかし、その娘はよく知られている。
ハル・ベリーという名で。

ミスコンテスト出身。ミスUSA2ゐもとい2位。
オスカー女優。キャットウーマン。ゴールデン・ラズベリー賞受賞。

いい女が全身タイツで猫耳の何が気に入らないというのか。最高ではないか。アホどもめ。尻尾まであるというのに。

……かく言う私も観てないんですけどね、映画『キャットウーマン』><

クソ映画に与えられる栄誉であるこの賞をわざわざ会場まで来て「ありがとう」なんて監督や役者はそうはいない。
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