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仕事終わりは癒しの時間
第10章 ご褒美

へ、変なことって何よ?
大丈夫だよね…。
「…あ、あの初心者にオススメのギターってあるの?」
「オススメかー、やったらフェンダーのテレキャスターかな。これがいつも俺が愛用してるギター。色んな音楽と合わせやすいんよ」
1本のギターを壁から外し、アンプに繋ぎ、軽く弾いただけでガーッと大きな音が出て、咄嗟に耳を塞いだ。
「ごめん、ボリューム下げるね」
ボリュームを下げ、ギターの音程を調整する姿は真剣な表情でカッコよく見える。
無意識の内に…。
カシャッ…
「えっ?」
「ごめん、つい写真撮っちゃった…」
「保存してもいいけど、SNSにアップしたらアカンで。はい、調整終わったよ」
「ありが…」
ズシッ…
重た!こんなの片手で持てるか!
「重っ!」
「まあ…機械やからね」
「よくこんなの持ってライブできるね…」
「いや、ストラップで肩に掛けてるから大丈夫やけど…」
向かい合って座り、レクチャーしてもらう。
「先ずは弦押さえやんと弾いてみて。軽くね」
撫でるように弾くと、ジャラーンと綺麗な音が鳴る。
なんか、弾けると気持ちいいかも…。

