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仕事終わりは癒しの時間
第11章 夢

手羽先と焼き鳥をビールではなく烏龍茶と共にいただく。
そういや、1ヶ月以上お酒飲んでない…。
今まで禁酒宣言しても2週間が限度だったのに…。
ストレスも最近少ないし、山岡さんの「癒し」が効いてる?

「ツアーも残り半分くらい?頑張ってね」
「ありがとう!」

手羽先をかじっていると優しい表情でこっちを見ているのに気付いた。

「何?」
「ん、美味そうに食べるなーって」
「んー、そう?」

初めは何にも思わなかったけど、最近は会う度にカッコ良くなってきてる?
2週間ぶりに会ったから?

エッチな夢見て自分の中ですごい気まずかったけど、実際会ったら気まずくないし、夢なんて大した事なかったなー。

「指に付いたタレが美味いんよなー」
「……!」

指に付いたタレを舐め取る仕草が、夢で見た仕草とダブる。

『俺の指、茜さんのでこんなにベトベト…エッチな味がする…』

「う、うわぁ!」
「え?何、どうしたん!?」

急に大声を出した私を心配そうに顔を覗き込む。
顔が近い…。
獣のような熱い瞳、欲情した顔が頭に浮かんで…。

『その顔、俺に見せて…』

「……」
「…ホンマに大丈夫なん?」

無理です、心臓爆発しそう…。
今は顔近付けないで。

あと、店内で大声出ちゃって恥ずかしい…。


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