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仕事終わりは癒しの時間
第11章 夢
食後、近くの公園で気持ちを落ち着かせる。
ふー、大丈夫、もう平気…。
山岡さんが自販機で飲み物を買ってくれた。
「はい」
「ありがとう…あれ?」
それはいつも私が飲んでるミルクティー。
「この前、買ってるの見たから。これ好きなんかなーって」
「…ありがとう」
小さなことに気付いてくれている。
それがすごく嬉しくかった。
「ホンマに大丈夫?最近仕事で疲れたとかない?何かあったら言ってよ」
「大丈夫だから…」
「あなたのせいです」なんて言えない…。
「あんまり背負い過ぎたらあかんで…」
「あっ!」
軽く肩を触られただけで過剰に反応してしまった。
変な声も出ちゃったし…もうやだぁ!
肩に置かれた手が頭の方へ移る。
「…頭撫でて欲しいとは言ってないんだけど…」
「俺が撫でたいの」
前とは違う…。
心臓がドクドクしてる、ただ撫でられてるだけなのに。
私、本当にどうしちゃったんだろう…。
「…可愛いなぁ…」