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仕事終わりは癒しの時間
第11章 夢

『一応告白してさー、断られたらそれでいいじゃん。彼女居るの隠して付き合おうとするんだったら『バカにすんな』って殴ってやったら?』
「ん…」

『はぁ、茜はどうなりたいの?』
「今のままでいい、好きって伝えられなくてもいい。友達のままでもいい。そばに居たいの」

我ながら随分勝手な考えだと思う。
山岡さんが食事に誘ってくれて癒してくれるのは、同情なのかもしれない、私はそれでもいい。

『まあ、何かあったら言いなさいよ、茜は大事な親友なんだから、支えてあげるわよ』
「ありがとう美咲」


その日から山岡さんの夢をちょくちょく見るようになった。
以前見たエッチな夢じゃなくて、恋人のようにデートしたり、家で寛いだりする夢を。
手を繋いだり、抱きしめて優しいキスをくれる。

夢から覚める度に隣に彼が居なくて、手を伸ばしても決して届かない現実を思い知らされて切なくなった。




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