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仕事終わりは癒しの時間
第12章 苦しい心
電車に乗り、着いた駅は私の家の近くの駅だった。
「私の家の近くに…」
「へー、茜さんこの近くに住んでるんや!帰りにお茶しに…」
「行かない!」
「んー即答」
目的のお店は駅から歩かなければならないらしい。
「俺もさこの近くに上京した頃住んでて、そん時近くのラーメン屋にラーメンと餃子食べに行ってたんよ。最近行って無かったから、久しぶりやなー。めっちゃ美味いねんなー」
あれ?この近くに美味しいラーメン屋さんって、あった?
ーーーーーー
「…嘘やろ?店舗移転!?」
やっぱり…。
「せっかくここまで来たのに!ごめんなー、茜さん。あんだけ期待させといて」
「まぁ、仕方ないよ」
「引き返そっか。近くに食べるとこないかな…」
来た道を引き返して、半分くらい来たところで突然雨が降り出した。
「何で?夜中に降るんじゃなかったの?傘無いのにー」
近くは住宅地なので、軒先で雨宿り出来そうな所が無い。
近くの公園にある屋根の下で雨宿りをする頃には、雨の勢いが強くなり、2人はびしょ濡れになっていた。