この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
仕事終わりは癒しの時間
第12章 苦しい心

「山岡さん、食後はコーヒーとお茶どっちにする?」
「……」
「山岡さん…」

返事が無いので振り向くと、彼は床に落ちていた写真を眺めていた。

「あ…」

それは以前、拓也に撮ってもらった元彼とのツーショットの写真。
付き合いたての頃で、2人の笑顔は少しぎこちない。

昨晩、それを見ながら泣いてしまった私。
一緒に居る時間は短かったけど、なんだかんだ楽しかったのに…。
あの仲睦まじい姿を見てしまって、悔しさ、悲しさ、情けなさがこみ上げて思いっきり泣いた。

「山岡さん、ごめんそれ…」

山岡さんからそれを取ろうとしたら、かわされてしまった。

「それ返してよ」
「…まだ吹っ切れやんの?元彼のこと」
「違うの…」
「嘘や、だって…目の周り赤いから…」

気付かれてたんだ…。
慌てて顔を逸らそうとしたら、頰に手を添えられ、無理矢理目を合わせられる。

「離して…」
「これ見て泣いてたんやろ?楽しかったこといっぱい思い出して…」
「違う…」

泣いてた理由は近いけど、そうじゃない…。

「前も言ったけど、元彼のことはいい思い出にしていってさ…」
「違うの!」


/212ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ