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仕事終わりは癒しの時間
第12章 苦しい心
あなたから見て、私は今どんな顔をしてる?
赤くなってる?
泣きそうになってる?
チュッ
えっ…?
唇に柔らかいものが触れる…。
それが何なのか一瞬理解出来なかった。
キスされてる…?
…えっ?
何でキスされてるの!?
脳内がパニックになっている間も啄むように何度も唇を落とされる。
息をするタイミングが無くて、酸欠で苦しい…。
キスをされ、抱き締められたままカーペットの上にゆっくりと寝かされた。
「茜さん…」
切なそうな表情で私を見下ろしてきて、首筋に唇が触れた。
その瞬間…
『セックスで感じない君といると、俺は男としての自信が無くなりそうになるんだ』
『あいつ『彼女出来た』って、言ってなかったっけ?』
あっ…私…
「やだ!!」
恐怖が湧き上がってきて、身体を思いっきり押し返した。
涙がボロボロ溢れてきて、過呼吸気味になってしまった。
「はあ、はっ、ううっ…」
苦しい…息が…
「茜さん!」
薄れていく意識の中で山岡さんの心配そうな顔が写り込んだ。